第5回・深掘りメルマガ : 楽譜が読めなくても大丈夫?AIで「譜面どおりのピアノ音」は作れるのか

こんにちは、かったんです。

今日は、少し個人的なエピソードに近いところからの話です。

中学生のころ、ピアノを独学していました。
昔から習っていたわけではなく、音楽の知識もほとんどなかったので、
譜面は「だいたい」でしか読めませんでした。

そのため、

・誰かが実際に弾いたCD
・YouTubeの演奏動画

こうした「音そのもの」がないと、
曲のイメージがつかめなかったのを覚えています。

ここで、ふと疑問が浮かびました。

**「今のAIを使えば、譜面どおりのピアノ演奏を音で作れるのでは?」**

■ 結論から言うと

条件つきですが、
**「はい、できます」**

ただし、ここで少し大事な整理があります。

■ これは「音声AI」や「音楽生成AI」とは少し違う

最近よく聞く、

・音声AI(読み上げ・ナレーション)
・音楽生成AI(Sunoなど)

これらは、

**雰囲気やイメージから音を作るAI**

です。

なので、

「この譜面を、1音も間違えずに弾いてほしい」

という用途には、実はあまり向いていません。

■ 譜面どおりに音を出す正体は「AI」より「楽譜再生」

あなたがやりたいことは、

**楽譜 → 音**

に変換すること。

これは、

・MIDI
・楽譜再生ソフト

といった分野になります。

でも、これが今、とても進化しています。

■ 現実的で一番わかりやすい流れ

ざっくり言うと、こうです。

1. 譜面をデジタル化する
2. MIDIデータにする
3. ピアノ音源で再生する

MIDIというのは、

「どの鍵盤を、いつ、どのくらいの強さで押すか」

という情報が入ったデータです。

これを高品質なピアノ音源で再生すると、

**かなり人が弾いているような音**になります。

■ これは、昔の自分にかなり刺さる技術

中学生の頃の自分に、

「譜面が読めなくても、
そのまま音にして聞けるよ」

と言ってあげられたら、
どれだけ助かっただろうと思います。

今なら、

・練習用の音源
・曲の確認用
・イメージづくり

こういった用途には、十分すぎる環境があります。

■ AIは「表現を自然にする補助役」

さらに最近は、

・テンポの揺れを自然にする
・強弱を人間っぽくする

こういった **AI的な補助** も使えます。

つまり、

・正確さ → 楽譜・MIDI
・人間らしさ → AI

という組み合わせです。

■ 正直な注意点も

・譜面を写真で撮っただけで完璧な演奏が出る
→ まだそこまではいきません

・細かいニュアンスは多少調整が必要

ただ、

**「練習用」「確認用」としては、昔とは比べものにならないほど楽」**

これは間違いありません。

■ まとめ

・Sunoなどの音楽生成AIは「譜面再現」向きではない
・譜面 → MIDI → 音源で、正確な再生はできる
・AIは「人間らしくする補助」として使う
・昔感じていた不便さは、今ならかなり解消できる

この話は、

・音楽が苦手だった人
・譜面が読めなくて挫折した人

ほど、実は希望がある分野だと思っています。

また次回も、
「難しそうだけど、実は使えるAIの話」
を続けていきますね。

ではでは。

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